GREEN×EXPO 2027出展の体験設計ガイド:Village・パビリオンを「会期後も残る資産」にする

ルカム・ジョスラン

ルカム・ジョスラン

代表取締役、Utsubo株式会社

2026年7月9日·23分で読めます
GREEN×EXPO 2027出展の体験設計ガイド:Village・パビリオンを「会期後も残る資産」にする

Table of Contents

会期は2027年3月19日。だが、体験・Web・制作のキックオフを2026年後半まで先延ばしにすると、間に合わない仕事が一気に増えます。

GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)は、横浜・上瀬谷で約192日間開かれる国際園芸博です。花と緑は会場の前提条件です。問題は、同じ会場に数百の出展が並んだとき、「きれいな庭」だけでは記憶に残りにくいということです。差がつくのは、来場者が立ち止まり、参加し、撮って共有し、会期後にも語れる体験——そして、その体験を支えて会期後に残るWeb資産です。

この記事は、チケット情報や見どころ紹介ではありません。出展が決まった(または実行段階に入った)側が、インタラクティブ体験と多言語Webをどう設計し、いくらを見込み、いつ動くかを実務目線で整理したガイドです。

この記事の対象読者: Village/パビリオンの事業推進・広報・体験企画、総合広告代理店・イベント/空間制作の進行、外国パビリオンの日本側制作窓口、協賛ブランドの体験担当。

対象外: チケット・アクセス・見どころ・公式マスコットなどの来場者情報(公式サイトをご覧ください)。


この記事の要点

  • いまの論点は「出展するか」より「出展したあと、何を残すか」。 花・緑は前提。差は参加型の現地体験と、会期後に残るデジタル資産です。
  • 体験設計の4ジョブは成果語で決める。 立ち止まる/参加する/撮る・共有する/会期後に残す——装飾用LEDだけでは足りません。
  • 現地の型は3〜4つに絞る。 ボディトラッキング壁、メッセージ可視化、実植物×投影ハイブリッド、UGC。大阪・関西万博2025のWaves of Connectionや、JR西日本本社のメッセージ連動3D都市は、その設計言語の実例です。
  • 植物・庭は「会期だけの風景」から「3D資産」に変えられる。 写真・CG・スキャン(ガウシアンスプラッティング含む)を用途で分ける。
  • Webは会期後のレガシー。 特設サイト、多言語IA、バーチャル庭園/デジタルツインで、海外プレス・B2B・採用にも効く面を残す。
  • 予算の目安(万円・体験制作): 現地は体験の企画・ソフトウェア・コンテンツ制作の帯で、単発はおおよそ300万〜1,200万円、中〜旗艦ゾーンは1,500万〜3,000万円超(ハード・設営・保守は別)。Webは300万〜3,000万円超(3D加算あり)。
  • 2026夏〜秋が実質の制作キックオフ期限。 2027年3月開幕から逆算すると、コンセプト確定が遅れるほどスコープが削られます。

1. 園芸博 ≠ 万博

大阪・関西万博2025の直後に開くため、「次の万博」と検索されることがあります。厳密には別物です。

項目GREEN×EXPO 2027大阪・関西万博2025
種別国際園芸博覧会(A1クラス)登録博(総合万博)
会期2027年3月19日〜9月26日(192日)2025年(終了)
会場横浜・旧上瀬谷通信施設一帯大阪・夢洲
テーマ幸せを創る明日の風景(総合テーマ)
想定規模来場想定約1,500万人規模(公表ベース)大規模総合博

詳細・最新情報は必ず公式サイトを確認してください。本記事が扱うのは、出展側の体験とWebです。

会場は約100ha規模の花と緑のフィールドに、テーマ別のVillage(Urban GX、Craft、Farm & Food、Kids、SATOYAMAなど)、政府・自治体・国際参加者の展示が重なります。来場者は「庭を見る」だけでなく、企業メッセージ、循環、食、子ども向け体験、海外の園芸文化を短い滞在時間の中で選び取ります。


2. なぜ「花と緑だけ」では埋もれるか

園芸博では、クオリティの高い植栽が並ぶこと自体が当たり前です。だからこそ、視覚的な美しさだけでは差別化が弱い

来場者の注意は次の競争にさらされます。

  • 隣ブースの大型LEDとループ動画
  • 飲食・物販の行列
  • 子ども向けの遊具・ワークショップ
  • 暑さ・雨・疲労による「通り過ぎ」モード

ポップアップ・イベント向けインスタレーションのガイドでも述べた通り、イベント空間では5秒以内に遊び方が分からない体験は次のブースに流される。説明パネルを読む余裕は、思ったよりありません。

一方で、身体で反応する、メッセージが可視化される、希少な植物を「あとでWebで歩き直せる」——こうした参加型は、同じ100haの中でも列ができ、UGCが生まれ、会期後の社内報告に写真が残る仕事になります。花と緑を否定するのではなく、花と緑を体験の主役として増幅する設計が必要です。


3. 出展タイプ別:どこにデジタルが効くか

公式の参加形態は複数あります。デジタル投資の置きどころはタイプで変わります。

出展タイプ来場者の主な行動デジタルが効きやすい点優先しやすい成果
Village(企業大型)滞在・体験・ブランド理解没入ゾーン、参加型、特設Webブランド記憶、UGC、会期後リード
花・緑出展観賞・比較・季節入れ替え品種説明の操作UI、3Dアーカイブ教育、専門家・メディア向け資産
政府苑・自治体拠点政策・地域ストーリー多言語、参加型データ可視化理解、インバウンド、レガシー
公式参加者(国・機関)国の園芸・文化体験多言語UI、文化翻訳、フォト国際的な印象、外交・観光導線
協賛・機運醸成短い接触単点の強いインタラクション認知、スポンサー露出、SNS

「全部やる」必要はありません。Village旗艦なら現地+Webの両方。花・緑の短期出展なら、会期後に残る3Dカタログと軽い現地タッチの組み合わせの方が費用対効果が高いこともあります。


4. 体験設計の4ジョブ(成果で決める)

抽象的な「デジタル体験」ではなく、次の4つで要件を切ります。

ジョブ来場者がすること設計の問い
1. 立ち止まる5秒で「何だ?」と足を止める動線のどこに置くか。説明なしで成立するか
2. 参加する触る・動く・選ぶ・残す操作が直感的か。混雑時も破綻しないか
3. 撮る・共有する写真・動画・ハッシュタグ画面が映えるか。ブランドが写り込むか
4. 会期後に残す検索・共有・再訪・商談Webに何を残すか。誰が更新するか

この4つが曖昧なままLEDを発注すると、サイネージ化します。逆に4つが明確なら、ハードウェアは最小でも成果が出ます。


5. 現地プレイブック(使える型)

イベント制約(設営時間、共有電源、屋外光、192日運用、スタッフ交代)は、ポップアップ・イベントガイドの前提と同じです。常設館の仕様を後から縮めるのではなく、最初から会期限定で設計します。

5-1. ボディトラッキング/ジェスチャー壁

タッチ不要。立って動くと映像が反応する。家族連れと国際来場者の両方に強く、説明文が少なくて済みます。

Utsuboが大阪・関西万博2025のヘルスケアパビリオンで展示した「Waves of Connection」(北斎インタラクティブ)は、来場者が身体の動きだけで大波を動かすボディトラッキング作品でした。展示7日間で1万人以上のインタラクション、同時最大6人、約100万パーティクルのリアルタイム演出——説明なしで遊べることが、万博のような高密度会場で効きました。

園芸博への翻訳例:

  • 手を上げると樹冠が広がり、歩くと花粉や種子が流れる
  • 複数人で「森の循環」を同時に動かす
  • 子どもゾーンで「雨を降らせる/実を実らせる」非接触ゲーム

5-2. メッセージ/集合知の可視化

来場者や社員・協賛パートナーの言葉を、その場で3D空間や都市・庭のビジュアルに変換する型です。企業館の「ビジョンを伝える」ゾーンや、協賛の参加導線に向きます。

JR西日本の本社リニューアルでは、社員のメッセージがリアルタイムに“生きた3D都市”として立ち上がるデジタルインスタレーションを制作しました。大手・公共性の高いクライアントでも、「テキストのパネル」ではなく参加が物語になる空間を置けます。GREEN×EXPOの企業Villageでも、来場者の「未来の風景」一言を庭や都市の生成ビジュアルに重ねる応用が考えられます。

5-3. 実植物 × 投影/センサーのハイブリッド

園芸博の強みは、本物の植物がそこにあることです。投影やLEDで植物を「上書き」しすぎると、主役が逆転します。成功パターンは次です。

  • 観覧の動線の手前・脇・後にデジタルを置き、植物の前では目を植物に戻す
  • 肉眼では見えない根系・菌糸・時間軸(成長・季節)を投影で補う
  • センサーで近づくと、品種名・産地・保全ストーリーが多言語で出る

プロジェクションとインタラクティブの選び方はインスタレーション vs プロジェクションマッピングを参照してください。

5-4. UGC/フォト(短時間接触)

協賛や通過型ゾーンでは、深い没入より撮って終わる設計が合理的です。ブランドフレーム、季節の花と合成、簡易AR。機材は少なく、運用負荷も抑えられます。ただし「映え」だけでジョブ4(会期後)が空だと、広告費と同じくその場で消えます。撮影データの扱いとハッシュタグ設計をセットにしてください。

5-5. 屋外・運用の制約(短く)

  • 直射日光: 投影は夜間・半屋外向き。日中はLEDや高輝度ディスプレイを検討
  • 雨・湿度・粉塵: 屋外筐体、ケーブル経路、植物散水との干渉
  • 192日: コンテンツ入替、季節テーマ、故障時の遠隔監視
  • 多言語: UIは日英を最低ラインに。来場国構成に応じて中韓などを追加
  • サステナビリティ調達: 資材・電力・廃棄の方針は協会の調達コードに沿った確認を(詳細は公式の契約・調達情報を参照)

ライブ点群・スプラットを現場で動かす場合はインタラクティブ点群ガイドが参考になります。


6. 植物・庭をデジタル資産にする

会期が終わると、物理の庭は撤去・移植・廃棄の対象になります。一方、よく撮った3Dデータは資産として残せます。園芸博は、まさにその撮影対象が会場中にある稀有な機会です。

6-1. 写真・CG・スキャンの使い分け(平易語が先)

手法向く用途向かない用途
写真・動画速報、SNS、プレス自由探索、会期後のバーチャルウォーク
CG(3D制作)まだ存在しないコンセプト庭、アニメーション実在の希少種の「本物感」再現
3Dスキャン(フォトグラメトリ/ガウシアンスプラッティング等)実在の庭・温室・希少植物のフォトリアル再現、Web配信編集しやすい部品モデルが必要な量産パイプライン

ガウシアンスプラッティングは、多数の写真から「光の粒」で実空間を再現する手法です。反射や複雑な葉の重なりを、従来よりリアルに、かつWebで動かしやすい形にしやすいのが特徴です。技術の全体像はGaussian Splattingガイド、手法比較は撮影手法の発注ガイドを参照してください。

6-2. GREEN×EXPOで効くユースケース

  • 希少種・新品種のアーカイブ(会期後の教育・研究・PR)
  • 温室・バックヤードのバーチャル公開(一般動線に出せない場所)
  • スポンサー植物カタログを3Dで歩ける特設ページ
  • 会期後の企業サイトに「あの庭」を残すブランド世界

ブラウザ上の探索体験としてはデジタルツイン/バーチャルショールームガイド、スクロール演出のLPはスプラットLPガイドが近いです。

6-3. 向いていないケース

  • 抽象的なブランドムービーだけで十分なとき
  • 撮影許可・動線・照明が確保できないとき
  • モバイルで動かない重い3Dを、性能設計なしに埋め込むとき
  • 「先進的に見せたい」だけが目的で、誰が・何のために再訪するかがないとき

7. 会期後Web/多言語レガシー

現地体験は192日で終わります。検索と商談と採用は、その後も続きます。

7-1. 何を残すか

形式役割向く出展
特設サイト(キャンペーン)会期中の案内・予約・ニュースほぼすべて
ブランドストーリーサイト出展の意味を深く伝えるVillage、協賛本社
バーチャル庭園/体験型デジタルツイン現地に行けなかった人への到達旗艦・国際訴求
採用・IR・観光DXへの転用会期後の本業KPI自治体、大企業

7-2. 多言語は「翻訳ページ」では足りない

海外からの公式参加者、国際プレス、インバウンド来場者が多い博覧会では、日本語IAのまま英語を載せたサイトは離脱しやすいです。情報設計・CTA・事例の見せ方まで含めた考え方は、外国人に選ばれるWebサイトの作り方にまとめています。自治体・地域プロモーションとの接続は観光DXガイドも有用です。

7-3. 何を測るか

  • 会期前:特設サイトの流入、資料DL、プレスキット閲覧
  • 会期中:現地滞在、UGC、リード(名刺・QR・フォーム)
  • 会期後:ブランド検索、問い合わせ、採用応募、アーカイブ再生

「盛り上がった」で終わらせないには、ポップアップガイド同様、指標を制作前に1枚で定義してください。


8. 予算帯(万円)の目安

金額はスコープで大きく変わります。以下はインタラクティブ・インスタレーション費用ガイドおよびプレミアムWebの標準帯に沿った発注前の会話用レンジです。

8-1. 現地:体験制作(ソフト/コンテンツ)の目安

ここが重要です。 下表は、パビリオン全体の「施工一式」や「ハード込み総額」ではなく、インタラクティブ体験そのものの制作——企画・体験設計、ソフトウェア開発、センサー連携、リアルタイム3D/映像コンテンツ、プロトタイプ、チューニング——に対する目安です。

含まれないもの(別予算として積む):

  • LED壁・プロジェクター・PC/メディアサーバーなどのハードウェア購入・レンタル
  • 建具・造作・電気工事・吊り・設営・撤去などの施工・AVインテグレーション
  • 会期中の常駐オペ・監視・故障対応・コンテンツ入替の保守運用
  • 会場側の電源・構造・セキュリティ審査への対応コスト

体験制作が安く見えても、ハード+設営が上乗せされると総額は大きく跳ねます。見積もり比較のときは、「体験制作」と「ハード/施工/運用」を分けて聞いてください。

スコープ(体験制作)目安含まれるものの例
ポップアップ/単点約225万〜450万円単画面向けの基本インタラクション設計・実装。真のブランド体験としては約300万円前後を制作下限の意識に
標準(カスタム多センサー)約600万〜1,200万円カスタム体験設計、コンテンツ制作、センサー連携、サイトサーベイ(体験側)、分析フック
プレミアム(部屋規模・投影/リアルタイム3D)約1,500万〜3,000万円空間スケールの体験システム、投影/リアルタイム3Dコンテンツ、統合・調整
旗艦・複数ゾーン約3,000万円超複数ゾーン連動、専用制作体制、高度なインタラクション

イベント向けの体験資産の再利用を前提にすると、制作費の1回あたり負担は下がります(詳細はポップアップ記事の予算節)。ハードのレンタル/購入は別計算です。

8-2. Web/3D資産

スコープ目安
特設+軽い3D演出約300万〜750万円
統合型ストーリー+3D約750万〜1,500万円
旗艦ブランド世界/大規模ツイン約1,500万〜3,000万円超
カスタム3D加算約225万〜1,200万円
多言語言語ごとに +30〜50% 目安

8-3. ハード・設営・会期運用(体験制作の外)

下表の体験制作レンジには、次を含めない前提です。

  • ハードウェア/AV: ディスプレイ、投影機、センサー、筐体、PCなど(購入またはレンタル)
  • 設営・施工: 搬入、吊り、配線、造作、安全対策、撤去
  • 会期中運用: 監視、トラブル対応、季節コンテンツ入替。目安として体験制作費の年10〜15%相当を運用・保守枠で別見積もり(192日の短期でも「監視+入替」は別項目)
  • Web運用: 公開後の保守・改善は制作費の年15〜20% または月額で計画
  • 会期後転用: ハード再利用、スプラット/3Dの再パッケージ、採用サイトへの組み込みはスコープ追加

9. 2026→2027 工程表(逆算)

開幕:2027年3月19日。ここから逆算したざっくり工程です(規模で前後します)。

時期やること
いま〜2026夏体験の4ジョブ確定、予算枠、制作会社ロングリスト、RFP骨子
2026夏〜秋コンセプト/プロトタイプ、技術検証(屋外光・センサー)、特設サイトIA
2026冬本制作、ハード確定、多言語コピー、撮影(植物・空間)
2027年1〜2月現地設営準備、負荷テスト、運用マニュアル、ソフトオープン
2027年3月〜開幕運用、季節コンテンツ入替、データ収集
閉幕後撤去、Webレガシー公開、社内報告、次イベントへの転用

出展決定が遅れた場合でも、単点インタラクション+特設Webなら圧縮は可能です。旗艦の多ゾーン没入は、キックオフが2026年末だとリスクが高い、と見てください。


10. よくある失敗

  1. LEDとループ動画だけで「体験したつもり」 — ジョブ1〜3が弱い
  2. 運用人員・故障対応を見ない — 192日は長い
  3. 日本語UIのまま海外来場者に渡す — 公式参加者・インバウンドで損する
  4. 計測がない — 社内で再現予算が取れない
  5. 会期専用で資産化ゼロ — 3DもWebも「使い捨て」
  6. 植物の前に巨大スクリーンを置く — 園芸博の主役を奪う
  7. モバイルで重い3Dを無計画に埋め込む — 会期後Webの離脱源になる

11. 発注チェックリスト/RFPで聞くこと

制作会社に渡す前に、次を1枚にまとめてください。

  • 出展タイプ(Village/花・緑/政府・自治体/協賛/国際)
  • 会場の屋内・屋外、想定電源、設営可能時間
  • 4ジョブの優先順位(止まる/参加/UGC/会期後)
  • 必須言語と、翻訳ではなくIAから直す範囲
  • 予算帯(現地/Webを分ける)
  • 会期中のコンテンツ入替回数
  • 会期後に残す成果物(特設、ツイン、採用、アーカイブ)
  • 成功指標(UGC数、リード、滞在、プレス、問い合わせ)
  • 保守・遠隔監視の要否
  • サステナビリティ・廃棄・リユース方針
GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の出展体験を設計しています。要件整理を手伝ってください。

前提:

  • 出展タイプ:[Village / 花・緑 / 自治体 / 協賛 / 国際 など]
  • 屋内・屋外:[記入]
  • おおよその予算帯(現地/Web):[記入]
  • 必須言語:[記入]
  • 会期後に残したいもの:[記入]
  • 避けたい失敗:[記入]

以下を出力してください:

  1. 優先すべき体験の4ジョブ
  2. 向くフォーマット(ボディトラッキング/メッセージ可視化/植物ハイブリッド/UGC/Webツイン)
  3. やらない方がいいこと
  4. 2026→2027のざっくり工程
  5. 制作会社に聞くべき質問10個

12. Utsuboについて

Utsuboは大阪拠点のクリエイティブ・テクノロジースタジオです。フィジカルのインタラクティブ・インスタレーションと、リアルタイム3DのWeb体験を同じ設計言語で作ります。

社会的証明としての納品例:

  1. 大阪・関西万博2025「Waves of Connection」 — ヘルスケアパビリオンでのボディトラッキング作品。来場者が身体で波を動かす参加型。ケーススタディ
  2. JR西日本 本社デジタルインスタレーション — 社員のメッセージがリアルタイムに“生きた3D都市”になる生成型体験(映像
  3. Web — 自社制作のブランド体験IVRESS(シネマティックなWebGPUサイト)が、Webデザインの国際賞 The FWASite of the Month(2026年5月) に選出。FWAは世界中のデジタルクリエイティブを評価する賞で、月間ベスト級のサイトが並ぶ舞台です(詳細はThree.jsサイト紹介

GREEN×EXPOのような高密度・多国籍・会期限定の空間では、直感的な参加、運用耐性、会期後に語れる物語が同時に必要です。日英で要件定義から実装まで進められる体制のため、海外ゲスト比率の高い展示や、国際向けWebと現地体験を一本で揃えたいチームと相性が良いです。植物・空間のフォトリアル3D(スキャン/スプラット系)も、Webとインスタレーションの両方に載せられます。

※本記事はGREEN×EXPO公式の案内ではありません。協会・公式参加者との契約関係を示すものでもありません。


13. ご相談ください

Village/パビリオンの体験、植物・庭の3D化、会期後に残る多言語Webについて、要件の壁打ちからお手伝いできます。

  • 現地で何を優先すべきか
  • 予算帯に対して現実的なスコープ
  • 会期後に何を資産として残すか
  • 私たちが実行パートナーとして合うか

30分のプロジェクト相談を予約する


14. 2027以降への転用

このガイドの骨格は、GREEN×EXPO固有の話題を超えて使えます。

  • 国内の花博・緑化イベント・自治体の環境展
  • 企業ショールームの「庭・工場・循環」ストーリー
  • インバウンド向けの参加型展示と多言語Webのセット

イベント名が変わっても、4ジョブ・現地型・3D資産・会期後Webの型は同じです。2027年9月以降も、検索と発注の判断材料として残ることを意図して書いています。


チェックリスト:GREEN×EXPO出展の体験・Web

  • 対象外(チケット等)と対象(出展実行)をチーム内で共有した
  • 出展タイプと、デジタルが効く摩擦を表で特定した
  • 4ジョブの優先順位を決めた
  • 現地フォーマットを3つ以内に絞った
  • 屋外制約(光・雨・192日運用)を要件に書いた
  • 植物主役を奪わない配置ルールを決めた
  • 会期後に残すWeb/3D成果物を定義した
  • 多言語を翻訳ではなくIAから計画した
  • 予算を現地とWebで分け、保守を含めた
  • 2026夏〜秋のキックオフ日をカレンダーに置いた
  • 成功指標を1枚に書いた
  • RFP質問と制作会社比較軸を用意した

よくある質問

GREEN×EXPO 2027と大阪・関西万博の違いは?

GREEN×EXPO 2027は横浜・上瀬谷で開催される**国際園芸博覧会(A1)**で、会期は2027年3月19日〜9月26日です。大阪・関西万博2025は登録博(総合万博)であり、会場もテーマも別です。「次の万博」と検索されやすいですが、出展設計・調達・来場者体験の前提が異なります。最新の公式情報は協会サイトで確認してください。

Village出展と花・緑出展で、デジタル体験の必要性は違う?

はい。Villageは滞在・ブランド理解・UGC・会期後リードまで含めた体験投資が正当化されやすいです。花・緑出展は観賞が主なので、深い没入より説明の操作化・3Dアーカイブ・軽い参加の方が費用対効果が高いことが多いです。タイプ別表(§3)で優先ジョブを合わせてください。

出展が決まってからでもインスタレーションは間に合う?

単点の参加型+特設Webなら、2026年内キックオフでも現実的なケースがあります。多ゾーンの旗艦没入は、コンセプトとハード確定が遅れるほどリスクが上がります。開幕2027年3月19日から逆算し、2026夏〜秋を制作開始の目安にしてください(§9)。

屋外の花・庭エリアでもインタラクティブ展示はできる?

可能ですが制約が強いです。日中の投影は光で負けやすく、雨・散水・電源・動線が設計を決めます。日中は高輝度ディスプレイや非接触センサー、夜間は投影、という時間帯分けが現実的です。植物の観覧を邪魔しない配置が最優先です。

パビリオン向けインタラクティブ体験の費用目安は?

ここでの数字は体験制作(企画・ソフト・コンテンツ)の目安です。単点〜標準でおおよそ300万〜1,200万円、部屋規模〜旗艦で1,500万〜3,000万円超が会話の起点です(詳細は§8と費用ガイド)。LEDや投影機などのハード、設営・施工、会期中の保守運用は別予算です。サイネージではなく体験として成立させる制作下限の意識として、おおよそ300万円前後を目安にしてください。

会期後に残すべきWebとは具体的に何?

最低でも、出展の意味が伝わる特設またはブランドページ(多言語)。旗艦なら、庭・空間の3D探索、事例ムービー、問い合わせ導線、採用やIRへの転用まで含みます。「会期中のお知らせページ」だけで終わらせないことが、投資回収の分かれ目です。

海外来場者向けにどこまで多言語化すべき?

UIと主要な体験説明は日英を最低ラインにすることが多いです。来場国・公式参加者の構成に応じて中韓などを追加します。ただし言語を足すだけでは不十分で、情報設計とCTAを海外ユーザー向けに直す必要があります(外国人向けWebガイド)。

植物や庭を3D化するなら写真・CG・スキャンのどれ?

速報とSNSなら写真・動画。まだ存在しないコンセプトならCG。実在の庭や希少種をフォトリアルに残しWebで歩かせるならスキャン(フォトグラメトリやガウシアンスプラッティング等)。用途で混ぜるのが実務です(§6)。

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